2012年06月20日

審査請求と異議申し立ての違い

今回は行政不服申し立ての審査請求異議申し立てについて、それぞれの違いを説明しながら解説します。

審査請求とは、処分庁や不作為庁以外の行政庁に申請する不服申し立てのことです。

この、「処分庁や不作為庁以外の行政庁」のことは審査庁といい、原則として処分庁、不作為庁の直近の上級行政庁がつとめます。

異議申し立てとは、処分庁、不作為庁に対して直接申請する不服申し立てのことです。

異議申し立てに対する判断は「決定」
審査請求に対する判断は「裁決」といいます。

不服申し立てをする上で、この「異議申し立て」「審査請求」のどちらを用いるかは、場合によって決められています。

まず、申し立ての対象が「処分」である場合ですが、原則として審査請求が用いられます。
これを「審査請求中心主義」といいます。

しかし、例外が2つあります

一つ目は、処分庁に上級行政庁が存在しない場合や、処分庁が主任の大臣や外局の長などである場合で
この場合は異議申し立てを用いることができます。
ただし、これらの行政庁でも、ふさわしい審査庁がある場合には異議申し立てより審査請求が優先されます

二つ目は、「異議申し立てができる」と法律で規律されている案件の場合で、この場合異議申し立てと審査請求の両方を用いることが可能です。
そしてこの場合、異議申し立てを先に行わなければならず、その決定を経たあとで審査請求を用いることができます。これを異議申立前置主義といいます。(この場合の審査請求の対象は原処分であり、異議申し立ての決定ではありません)

次に、申し立ての対象が「不作為」である場合ですが、処分が対象の場合と違い、異議申し立て、審査請求のどちらかを用いることができます。
これを「自由選択主義」といいます。
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posted by ネコマタ at 01:33| Comment(0) | 行政不服申し立て | 更新情報をチェックする
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